小楽節と大楽節とは?

音楽理論

楽節って何?

今回は楽節について勉強していきましょう。
楽節とは、曲らしさをそなえた最小のまとまりのことです。

 

前回の記事で、音楽の動機(モチーフ)について勉強しましたよね!

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動機は二小節しかないため、曲らしさをそこに込めるのは難しいです。
そのため、動機をいくつか組み合わせて楽節を構成することが多いです。
楽節には主に2種類のものがあります。

小楽節とは

小楽節とは、2つの動機をつなぎ合わせた楽節のことです。
大抵は、4小節で構成されています。

 

大楽節とは

大楽節とは、2つの小楽節をつなぎ合わせたものです。
大抵は、8小節で構成されています。

完全な曲と呼べるような、まとまった雰囲気をもっています。
楽曲は最低一つの大楽節から構成されると言われています。

 

小楽節の構成パターン

小楽節の構成パターンは2種類あります。

同じ動機の結合(a+a’)

ほぼ同じような動機を組み合わせたものになります。
但し、多少の変化がともないます。
同じ音型を高さを変えて見たり、リズムが同じで装飾音を付けてみたり音符を細かくしてみたりする場合があります。

異なる動機の結合(a+b)

全く異なる性格の動機がくっついて出来る小楽節もあります。

 

大楽節の構成パターン

同じ小楽節の結合(A+A’)

ほぼ同じような小楽節を組み合わせたものになります。
但し、多少の変化がともないます。

ほぼ同じ4つの動機が結合される場合

・異なるaとbがababのように繰り返す場合

異なる小楽節の結合(A+B)

・abcの動機に分かれて、後半に前半のどれかが取り入れられる場合

・abまたはabcの動機に分かれるが、後半に前半の動機が取り入れられない場合

・性格の異なるabcdの動機が結合される場合(これはあまり出てきません・・・。)

大楽節は基本的に8小節です。
でも、部分的に拡大されたり縮小されたりするときもあります。

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